2021年02月08日

荘子 @

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               進
               乎 
         技 
         矣
技よりも進めリ     (荘子)

中国、戦国時代の魏国の話しである。
丁(てい) という庖(ほう〜料理人)が、恵王の前で牛を捌いた。
それを見た恵王は言った、
「ほ〜っ、これは見事だ!技≠極めるとは、こういうことか・・・」
その言葉に反応した丁は、
「これは、技で無く道≠ナす。」
そして、さらに、
「初めての時、ただ牛を眺めるだけの私でした。
三年経った頃、やっと牛の構造要点≠ェ見えた気がしました。
今では、心で牛の全体を捉えて、骨と肉の間のわずかな隙間に刃を入れ、
骨にも肉にも当てることはありません」
「・・・」
黙って聞き入る恵王に、丁は続けて、
「刃が毀れるのは、刀が骨や肉に当たるからで、
今では私は十九年間、研いだことがありません」

ここまで聞き終え、呪縛から解かれたかのような恵王は、
「う〜ん、なるほど!要するに無理≠しない、ということか」
そして、暫し恵王は沈思黙考の体で、
<人の道にも通じた極意を得た>との思いに浸るのだった。

※管見
 「無理」:@道理の立たないこと。ー(この場合の用法)
      A強いて行うこと。  ー(現在の主な用法)
      ⑶行い難いこと。   ー(現在の主な用法)

知識・技術よりも道≠説いた、丁もさることながら、
度量の豊かな、恵王に名状し難い敬服を覚える。

この逸話が日本に至り、「庖丁」(ほうてい)は「ホウチョウ」と読まれ、
「庖」の字は現代表記で「包」となり、「包丁」の語となった、といわれる。


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posted by 頑輝 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句

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