2021年05月24日
老子 7
希
言
自
然
希言は自然なり。
<注>
「希」 :音声の最も幽かな声(音)。
「希言」:無声。
音声が出るのは、
何かが何かに衝突したり、また、何かが何かと摩擦するときにのみ起こる、という。
「希言」(無声)こそが自然のありようだ、と老子は述べているのだ。
これはまた、無理をしてはならない、という戒めだとも言明している。
<管 見>
つまり、「無理押し」(強引)をすれば、複数のモノ(コト)がそれを基に一方乃至複数のモノ(コト)が、連鎖的に作動してそれらが交わる時に、音(声)が発生するのだ。
さらに、必要以上の力が作用して交わる時には、それに比例して激しい(増幅した)音声が生ずるのである。
これを老子は「無理」と表現。
「無為自然」は、老子の基本姿勢なのだ。(既述)
そう言えば、特に気にかかることがある。
それは、この世に必要以上のことが、益々著しくなっていることが多いことだ。
例えば、
*人工照明
*人工音(奇声・擬音)
*道(心)を忘れた勝負(勝ち負けの拘り・他を無視した無礼な言動・・・)
等々、である。
個々については、述べれば際限がないので省く。