仁者は壽(いのちなが)し。
仁者は外部の事情によって、己の心を動揺させない。
また、仁者という者は、
l 自然(人為に拠らず、大自然に和する生活)
l 安心立命(人事を尽くして天命に委ねる生活)
故に、自ずから長寿を保つ、という。
<管 見>
寿命については、実際の生活程度のギャップにより、下記のような種別・年代別で厚生労働省のホームページなどに公表されている。
@ 平均寿命:制限生活を余儀なくされる中、生命が尽きるまでの予測(要、介護者など)。
A健康寿命:心身が健康で自立生活が可能(介護不要者)
@ は、男性で凡そ80歳で、女性は凡そ86歳。差は、6歳。
A は、男性で凡そ70歳で、女性は凡そ73歳。差は、3歳。
これは何を意味するのか?
というのは、さて置いて、今回の「至言」でいう「長寿」とは、上記のAであることは議論の余地が無いところであろう。
だが、老いても尚、
*名利を追い求める生活をし続ける者。
*過去の経歴を捨てきれない者。
などは、上記Aであったとしても、心の健康という面では失格だと考えられる。
烏滸がましくとは思うけれど、愚生が還暦から目指してきた、またこれからも目途として自らに課しているのは、
※生涯現役の保持
※天命が尽きるまでの「challenge spirit(挑戦)精神」・「modest spirit(謙譲精神)」
である。
これを、具体的に(思いつくままに)列挙すれば、
*家内労働など自分でできることは、積極的に行い増やしていく(身体の活性化)。
*知的好奇心・学習の継続(脳・心の活性化)。
*頼らず、自力で処理する意欲の向上。
*他人を意識しない。
*「もう……」ではなく、「まだまだ……」を心掛ける。
(:戸籍上の年齢に惑わされない)
*心友との語らい。
である。
さらに、端的に記せば、「人生樂在相知心」を大切にすることであり、それを維持するための日々の努力だろう。