2022年04月18日

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孟子 16

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        其   進
        退   鋭
        速   者


進むこと鋭き者は、其の退くこと速やかなり。

出足が速すぎる者は、その後退もまた速い。

一時に力を出し過ぎると、その勢力もまた速く衰える、というのだ。


<管 見>

※今回の至言は、前回とも重複することが多いことを承知の上で記す。

自ら選んだ仕事について、次記のような三通りで、考えてみると、

*途中で投げ出してしまう者は、どんな仕事に携わっても完遂させることは、できない。

*手間をかけるべきこと・ところを、効率だけを優先して簡単に省略してしまう者は、何事にも端折ってしま

うことの方向だけの頭しか働かない。

*結果を急いで邁進し、過程を大事にしない者は、何故?の考えすら浮かばず、諦めるのが速い。


諄いけれど、敢えて言葉を変えて記すと、

*「挫折への戒め」(辛抱・忍耐の大切さを解せぬ者は、仮に名利を得たとしてもそれは偶発的なもであって、

あくまで形而下であって、形而上(理念的なもの)では人生の落伍者だといえる)

*「手抜きへの戒め」 (過程の大切しないのは進歩が望めず、人間的には成長しない)

*「頭を働かせず単なる惰性ですることへの戒め」(手間とは、ただ手足を動かすことでは無くて、

頭脳を十分駆使することで、価値を生み出し・自分を高めることにもなるのだ)


「慌てる乞食は貰いが少ない」

◦他者よりも多く貰おうと急いで貰いに行く乞食は、施す人からその欲深さを嫌われて、結局は貰い分が減っ

てしまう。

◦自分の都合のみを押し付ける我が侭な要求をする人間は、相手の反感を買い、結局は損をする。

「急がずば ぬれざらましを 旅人の あとより晴るる野路の村雨」(太田道灌)

 ◦もしも急がなければ、濡れなかったであろうに。

  旅人が通った後から晴れていく野の道に降った驟雨(村雨・にわか雨)の光景である。

 ◦皮肉にも晴れていく村雨の景は、あらゆる物事の道理あり、()いては事を仕損じることの一種の警句であろ

 う。

「急ぐなよまた留まるなわが心定まる風の吹かぬ限りは」(島津忠良)

 ◦生き急がず、死に急がず、未練がましくなくその時を静かに迎えよう。

 ◦何事も自然体で、の人生訓か?


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