2022年05月23日
大学 2
后 知
有 止
定 而
止まることを知りて而る后に定まること有り。
人間の最終においては、止まるべき目標が決まって
くると、その次には自らの方針も一定(定まって、
落ち着いてくる)してくる、という。
<管 見>
人間誕生から終焉までを、まともな人生を
前提に考えてみると、
➀人はこの世に生を受ける。
➁初めは、周囲の小さな(限られた)輪(環境)なりの
影響を受ける。
Bやがて、その輪(環境)は次第に大きくなるにつれて、
影響も比例するが如く大きく受ける。
C成長〜上り坂。(自己の輪が増大)
D最盛に至る〜絶頂。(自己の輪が最大)
➅満ちれば欠ける〜下り坂。(自己の輪が減少)
F余生。(心身能力備蓄を放出することで
維持〜然し、減少の一途を辿る)
G終焉。
ここで、Dの状態に達したならば、
自分に適った立場・心境を弁えて無理に
背伸びせずに、そこに止まることに気付いて、
その範囲・限度を越えないでいると、
精神が安定して心身が落ち着いていれられる、
ということなのだろう。
老子の知足=ヒ足ることを知る者は富む。
即ち、物的には貧しくとも、精神的には豊かで、
それが真の幸せということなのだ。
人生の途上で、その都度何を為すべきかという
確りした目的を持つならば、外部からの圧力などに
よって動揺することも無く、心の乱れ髪は自ずと整われる。
そして、精神が安定すれば、そこに外部のことなどに影響されず、
そこに止まっていられる。
そうすると、不毛の考えなどは浮かぶことなく、
己の真の為すべきことに思いが至り、言行一致に
乱れなく思い通りの生涯を過ごすことになろう、
というものだ。