2022年09月19日

0044 敬老の日

0044-.jpg



posted by 頑輝 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句

書経 9

91書経 H.jpg

(伊尹曰、)

咸有一徳。

(みな)一徳あり。

人は、純一無垢の徳をもたなければならない。

(伊尹の言葉)


<管 見>

古代、殷の湯王はこの純一の徳を備えていたために、

天下をとったのだ、といわれる。


湯王と伊尹は、(みな)、純一な徳を身につけていたので、

*天の心に適い、天命を受けることができた。

*無理なく、中国全域の衆民()から慕われることが

できた。

*夏王朝の衰退は、酒池肉林の悪行など…桀は徳を

修めず、民を苦しめた結果である。

 (後に殷王朝末期の殷の紂王もまた同じで、禅譲により

即位した堯・舜の聖王と言われたのに対比され、世襲に

より即位した桀と紂は後々まで悪王の代表とされることになる)

*夏の歴史を革めると同時に、殷の歴史の始まりでもあった。


これは、天の気まぐれとか青天の霹靂的なものでもなく、殷の純一な徳のものによるのだ。

また、殷の首脳が庶民に無理に押し付けたのではなくて、民が純一な徳のものに従ったのである。

上に立つ者の精神が純一な徳であるならば、その言行は(みな)吉事であろうし、徳が不純であるならばその言行は民を不幸にする。


近年、頓に災いが多く感じられる。

災厄には天災と人災があるが、それは天が時として人為を咎めて為せることだろう。

つまり、災厄の基を為すのはじんとく(人徳・仁徳・仁篤)にあるのではなかろうか?

*ウイルスの世界的な蔓延と疾苦。

*気象変動による諸災害。

*武力による威嚇・侵略など。

(トルストイの戦争と平和≠ヘ、名利などの欲望を求めることの愚かさを戒め、日常の平凡で素朴な生活にこそ、本来の幸福があることを伝えたかったのだ、とする小説だと思う。

なのに、同じ国を含めて複数の国の権力者は、愚かな行為を繰り返している。

だが、そうした言動で求めても当人はおろか関係者にとっても、決して良いことは無いのだ。

それに止まらず、罪なき多くの国や民など、傍にとっては迷惑千万なことなのである。)


〈用語注〉:

純一:混じりけの無いこと・純粋。また、そのようなさま。

衆民:多くの庶民。



posted by 頑輝 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記