2023年02月28日
2023年02月27日
礼記 8
天道至教」
天道は至教なり。
天の道の運行は、人間にとって最も大切な教えである。
<管 見>
人は、自然の摂理(天道=神)の中で生かされているのだ、という。
従って、愚見などの口の挟む余地なしである。
〈用語注〉:
天道:日本国語大辞典によれば、
➀天地自然の道理。天の道。天理。
➁主宰する神。天帝。上帝。また、その神の意思。天地間の万般を決定し、さからうことのできない絶対的な意思。
B (一般に「てんとう」) 太陽。日輪。てんとうさま。
C 天体の運行する道。天。空。天空。
D 天上界。
E 仏語。六道・五道の一つ。欲界六天と色界・無色界の総称。天上界。天界。
F (てんとう) 「てんとうぶね(天当船)」の略。
摂理:自然界を支配する法則。
2023年02月26日
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2023年02月20日
礼記 7
至敬無文
至敬に文無し。
敬いの極点に達したとき、そこにはもはや文や飾りは無い、という。
<管 見>
尊敬の念が最高に至ったときには、その心以外何も不要である。
また、仮に飾り立てても、
@道理に合わない
Aそうする理由がない
B意味がない、つまらない
など、かえって「敬いの心」を汚したり、薄めたりの作用が働くばかりである、というのだろう。
つまり、
*蛇足
*功を弄して拙を為す
*過ぎたるは猶及ばざるが如し
*無用の長物
であって、「敬は礼の本なり」なのだ。
〈用語注〉:
文(綾):語源は、縦糸と横糸を組み合わせで、織物や模様の意。
そこから派生して、
*心の綾(心の動きの機微)
*言葉の綾(微妙で上手い言い回し)
*目にも綾な(織りなされた美しい情景)
等という。
2023年02月19日
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2023年02月13日
礼記 6
量入爲出
入るを量りて以て出ずるを為す。
収入の多少を加減してから支出をする。
それが財政学の根本である、と説いているのだ。
<管 見>
が、然し………?
「量入爲出」の類語に「量入制出」(入るを量りて以て出ずるを制する)があり、
その対義として、
「量出爲入」⇒「量出制入」(出ずるを量って入るを制する)があるのではないか?
経済組織の二元論『市場経済』と『財政』
➀『市場経済』とは、企業であれば企業の売上、家計であれば賃金収入、というように、収入がまず決まり、その収入に基いて支出を決める。
従って、「量入制出」(入るを量って出ずるを制する)に基いて運営される。
というのは、企業の売上は生産物市場、賃金収入は労働市場というように、市場によって収入が決まるからだという。
一方、
➁『財政』とは、国家の経済を指し、政治過程で決定されるものである。
そのため必要な支出を決めてから、それを賄う収入を決めることになる、政治過程で収入を決めるには、必要な支出が決まらない限り、収入(税金など)の決めようがないからだ。
従って、財政は「量出制入」(出ずるを量って入るを制する)で運営されることになる。
先ず、国民の要望をはじめに考えてそのための財源を、みんなで負担し合うというもの。
人間社会を、互恵・共有・共生を基とし、(社会のニーズを充足するための存在であるから)先ず財政民主主義の原則のもとでこれらのニーズを確定する必要があるのだろう。
例えば、(この際、防衛論はさて置き)
先ず、「現在の防衛力を強化する」を国是とした時、防衛費の増額を図る場合にその財源を、税制・公債(国債)・他の予算削減……、という風に支出を前提として収入を図る、所謂、「量出制入」(出ずるを量って入るを制する)ことになるのだろう。
扨て、これからの記述は、経済に関して門外漢の愚生による独断と偏見だけど、
㋑『家政』の根本は量入為出(量入制出)。
㋺『財政』の根本は量出為入(量出制入)。
だというけど、結論は同じだと思うのである。
何故ならば、『家政』であれ『財政』であれ、収入と支出のバランスを考慮しないで運営すれば、やがては破綻を招くのは必至だからだ。
さらに極論を言えば、健康の維持は「食事」と「排泄」のバランスが不可欠なのだ。
〈用語注〉: