美 信
不 不
言 言
信 美
「信(まこと)の言葉は、
美しく飾ったものではなく、
また、
飾った言葉は、
真実を欠いたものだ。」(老子)という。
自ずと、「質実」「素朴」「朴訥」などの言葉が浮かび、
そして、その対義語として、
「巧言」「美辞」「佞弁」などの言葉が湧いてくる。
そう言えば、「質実剛健」という言葉は男性だけを象徴するものと、
思っていたけれど、
有吉佐和子の『孟姜女考』(秦時代の烈女物語〜ルポルタージュをまじえた解説)に、
「質実剛健な気性用例という長く忘れていた美徳への郷愁が沸き起こり、
それが日本人たちがこれが高い石段を登って行くための直接の行動力になった。」
と、あるというから、改めて辞典を紐解くと、
<飾り気がなく、真面目で、強く、しっかりしていること>とあるから、
今時の、男性よりかえって女性に向いた語かもしれない。