2022年07月25日

書経 1

83書経 @.jpg

寛而栗。

かんにしてりつ

寛大であるけれども、どこかピリッとしたところのある人

をつくるようにせよ、というのだ。


(舜が示した教育徳目)


<管 見>

これは、舜が臣下に(リーダーとしての)心得を求めた

こと(書経)の一節である。

直而温―ちょくにしておん(筋を通しながら思いやりがあるこ

)

寛而栗―かんにしてりつ(寛容でありながらその中に厳しさが

あること)

剛而無虐―ごうにしてそこなうことなく(強い意志力を持ちなが

ら強引に下のものに押しつけないこと)

簡而無傲―かんにしておごるなかれ(威厳があり、大らかであ

りながら下のものを見下さないこと)

など…。

重複するが、この他にも人の行うべき徳として、九徳(

)がある。

1.寛而栗(かんにしてりつ)〜寛大だがけじめがある。

2.柔而立(じゅうにしてりつ)〜柔和だが事が処理でき

る。

3.愿而恭(げんにしてきょう)〜まじめだが丁寧で親切で

ある。 

4.乱而敬(らんにしてけい)〜事を治める能力があるが慎

み深い。

5.擾而毅(じょうにしてき)〜おとなしいが芯が強い。

6.直而温(ちょくにしておん)〜正直、率直だが温和であ

る。

7.簡而廉(かんにしてれん)〜大まかだがしっかりしてい

る。

8.剛而塞(ごうにしてそく)〜剛健だが内面も充実してい

る。

9.彊而義(きょうにしてぎ)〜剛勇だが正義をもってい

る。


これらの徳目に己を改めて重ねてみると、あまりにもかけ

離れていることに気付かされる。

八十路の今、今さらながら我が人生を振り返ってみれば、

ある意味において納得するのである。

というのは、常に後塵を拝する(人の下風に立つ)のみの

人生であったことで、証明されるからだ。

つまり、リーダーたる資質・能力は皆無だったのだ。

赤心を以てよくよく振り返ってみれば、周囲の山々を

見上げるばかりの小道を辿るばかりの人生だ

ったが、そのお蔭でどうにか今日まで生きながらえること

出来たのだろう。


だから、身の丈に合った生活を送ってこられたのは、

*厄災を、最小限で過ごせた。

*離欲・低い位置こそ安定と知り得た。

*良き巡り合わせの上司・同僚・友人・知人。

などの恩恵に浴したのは、幸運の一語に尽きるだろう。

それが最も己に適した捉え方だと、心から感ずることがで

きる。


〈用語注〉:


栗:厳しさ・威厳。



posted by 頑輝 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記
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