2022年06月06日

大学 4

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      叉   日   荀
      日   日   日
      新   新   新


荀に日に新たに、日日に新たに、

又た日に新たなり。


今日の行いは、昨日よりも新しく良くなり、

明日の行いは、今日よりも新しく良くなるように、

修養に心掛けなければならない。

殷の湯王)は、これを(ばん)()の器に彫り付けて、

毎日の自誡(じかい)(自戒)の句とした。


<管 見>

(いん)()の時代の明君であった(とう)(おう)は、

洗面器に今回の至言一文を刻み込み

「修身」の決意を日々新たにしたといわれる。  


また、日本でも昭和の世にあって、

・誰もが認める昭和を代表する財界人。

・経営者として数々の企業の再建に貢献。

・当時の政府から懇願されて、

 行財政改革会長として活躍。

などで知られた土光敏夫さんの生活は、

公私共に質素を基本とした人であったが、

その座右の銘としたのはこの至言だった。


サントリーの健康情報によれば、

我々の体を構成する細胞は、

60兆個あるという、それは成人以降も

神経細胞や骨格筋細胞などの一部を除いて、

ほんの僅かずつであるが日々生まれ変わってい

るらしい。

所謂、細胞の新陳代謝だといわれる。

何故、体にはそのような仕組みが備わって

いるのか?

例えば、機器を考えるとき、

機器全体は夫々の機能を持つ部品からできている。

どんな機器でも性能を維持するためには、

一定の期間を経たら点検・修理は欠かせない。

(身近な車の点検・車検・法定検査を考えれば理解し易い)

そのためには、

*メンテナンス(維持管理)

*オーバーホール(分解して点検・修理・部品交換)

などは安全・安心した生活(公私)のためには

必須なのだ。


このような機器同様、人の体も然りなのだ。

体の細胞にも有効期限があり、

古くなった細胞を新しい細胞に交換が

必要になってくるのだ。

こうした新陳代謝が体内の各部分で

少しずつ進行していることで、

我々の健康と生命が維持されて

いるのだ、という。

これはまた、肉体的だけではなく、

精神的にもいえることである。

何故なら、人の健康寿命は肉体面と

精神面とは、車の両輪の如くだからだ。


いや、精神の肉体に及ぼす影響力は大だと思う。

それは、心(精神)⇒言葉行動(自他共)

つまり、先ず心(精神)があり、

そこから発した言葉によって、

(義での運動である)肉体を思いのままに

(牽引するが如く)誘い動かすのであろう。

例えば、感動(心の琴線に触れて)すると、

表情や体の動きとして表れる、そして……。


だからこそ、

(とう)(おう)は、洗面器に至言の一文を刻み込み、

土光敏夫さんは、座右の銘として、心(精神)

刻み込んだのであろう。

上記のような方々でさえ、日日怠ることなく

努めたのだから、僅かな目的しかない愚生などは

(それでも一歩でも近づくには)

その何倍も何十倍もの努力をしても、到底無理かもしれない。

然し、その能力や進歩は微々たるものでも、

諦めずに継続することに意義があること信じて、

倦まず弛まずこれからも努めたいと思う。


〈用語注〉:

殷の湯王:夏の桀王(酒池肉林…などの)

     暴政を敷き、その治世はひどく乱れた。

殷の湯王(契から数えて13代目、

天乙ともいう)は天命を受けて

悪政を正すとして、伊尹いいん(名宰相

・湯王の補佐役)の助けを借りて蜂起

、夏軍を撃破し、夏を滅亡させた。

(ばん)   :洗面器





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2022年06月05日

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2022年06月04日

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2022年06月03日

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2022年06月02日

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2022年06月01日

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2022年05月31日

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2022年05月30日

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大学 3

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       格     致
          在
       物     知


知を致すは、物に(いた)るに在り。


<管 見>

「致知在格物」とは、物の道理をきわめて学問

・知識を習得すること。

理想的な政治をするための「大学」の

八条目(八つの箇条書)には、

➀格物

➁致知

B誠意

C正心

D修身

➅斉家

F治国

G平天下

からなり、

その@と➁の段階を指す、のである。

「格物致知」とは、物の道理を窮め、

知的判断力を高める意で、

理想的な政治を行うための基本的条件である、

という。

「格物」とは、

*朱子学(朱子)によれば、「物にいたる」と訓じ、

 個々の事物についての道理を徹底的に究明する

 こと。

*陽明学(王陽明)によれば、「物をただす」と訓じ、

 対象に向かう心の動きを正しくすること。

「致知」とは、

*朱子学(朱子)によれば、自分の知識を極限にまで

 推し広めること。

*陽明学(王陽明)によれば、自然な心情、本来的な

 心のはたらきを徹底的に発現させること。


政治の最終目的は、FとGの「治国平天下」

 にあるがこれを実現するためには、

*Dの修身(心身を正しく修めて、善を行うように努める)

 ⇒B誠意とC正心によって得られる。

*B誠意とC正心は、「格物致知」(➀と➁)によって得られる。


言い換えれば、

民の生活を優先して守る為のまつりごととは、

それを司る人間自体(政治家自身)の、

*心の働きが正しいこと。

*モノの道理(実相)を、いい加減にせず徹底して

 明らかにすること。

*心が偏らないように、常に身の清廉潔白に努めること。

*名利などに迷い節を曲げたり、優柔不断な言行を

 して民をはじめ周囲を混乱させぬように、

 自身の知的判断力を高めることに努めること。

など、(公私共に)己に厳しい責を課し、

その上(公私の)義務を果たす覚悟が必要だ、ということだ。


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